むつかの心道

心を見つめ小さな気づきを綴ります

幸せの「今」



昨日、ウォーキングをしました。

河川敷の土手から遊歩道に上がると、少し年老いた女性がゆっくりと歩いていました。

見るとその2~3m離れた背後には、茶トラの猫が2匹、その女性の後をついて来ています。

多分その女性の飼い猫なのでしょう、女性は後ろを振り返り、振り返り猫がついて来ているか確認していました。


その猫のうちの1匹は先日発見した、木の枝に停まっていた猫ちゃんではないかと思われます。


飼い主の後を追う姿と、その女性の優しい雰囲気が、なんともほのぼのとします。

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この桜の木に猫ちゃんは停まっていました、昨日出会った場所もここでした。



私も過去に猫を飼ったことがあります、と言っても子供の頃のかなり昔のはなしですが



近所の家に子猫が産まれたので、動物が大好きだった私に、母がその家から1匹もらい受けてきてくれました。名前をミキ、とつけました。

ミキはトイレを覚えるのも早くて、一つ一つのしぐさが家族の間でウキウキする話題になっていました。


友達が遊びに誘いに来ても、私の膝の上に乗って寝ているミキを置い
ていくなんてできないよ~、と思いました。がそこはやはり子供です、あっさりと誘惑に負けました。


そんなこんなで1週間ほど過ぎたころ、ある事件が起きました。

なんと、近所に住む母猫がミキを迎えに来て、連れて行ってしまったのです。

田舎だった昔の家は、常に玄関の戸が開いていたので、母猫がミキのいる我が家を探しあててしまったのです。わが子のにおいがしたのでしょうか?小さな鳴き声が聞こえたのでしょうか?


1度はミキを返してもらったのですが、またもや母猫が連れ帰ってしまいました。


私の母は、母猫の気持ちを思いやり「ミキのことはあきらめようね」

と悲しんでいる私をなだめ、諭しました。私は泣く泣くあきらめたのを覚えています。


今から思えば、母猫の気持ちが痛いほど分かります。大切な大切な、何ものにも代えがたい我が子から引き離されるのは、なんと辛いことでしょうか。

子猫のミキにしてもそうです、いきなりお母さんから離されて不安だったと思います。

その時の母猫さんやミキに、本当にごめんなさい、と謝りたい気持ちでいっぱいです。


子供の頃のほろ苦い想い出ですが、元の鞘に収まったという感じで良かったと思います。

が、動物を飼うにはその時その時代の状況があります。捨て猫や捨て犬、飼えるタイミング、などいろいろありますが、これもご縁がなかったのかなと思います。

深堀りすれば結果オーライで、すべての人たち、動物さんたちが今幸せであればよいのではないかと思います。


どうかすべてが平和で健やかで幸せでありますように。