カルマを作るということ
過去に仕事で知り合った人についての話をします。
その人は男性で、二十代、独身、営業マンでした。
家庭環境は両親、兄弟がいて、お金がある、らしいです。開拓が進んでいる地域にかなりの土地を持っているようです。
そのせいもあってか、その男性はお金には無頓着のようでした。
その男性の同僚から聞くところによると、その男性はポケットに入っている小銭を面倒だからといって
ゴミ箱に捨てるそうです。
「うっそ~、ホントなの?何考えてんの?」
と本人に確認すると、笑いながらそれとなく認めるような返事でした。
誰が聞いてもふつうは「なんて罰当たりなことを」と思いますよね。でも本人はバツの悪そうな顔をしているのですが、それほど真剣にはとらえておらず、反省しているようにも見えませんでした。多分、今までも、その後も小銭を捨てる行為をしていったのではないかと思います。
これは自らお金のエネルギーを手放しているようなものです。その都度新たなカルマを作っていますから、そのカルマを解消するのに、これからどれだけの年月を費やすことになるのでしょうか。
今世で気づきがなければ、来世に持ち越してお金の苦労をしなければなりません。今とは全く違う立場でのお勉強になります。
その後、その男性は介護用品の会社を設立して、社長になったそうです。
現在の状況はわかりません、順調に経営が成り立っているのでしょうか。
カルマと言えば、私が高校生の時の話です。
部活が終わって部室にいた時の事です。何かについて怒ってた私は、何かを蹴とばしたい衝動にかられていました。その行為はイケないことだと思っていましたが、一度はやってみたかったので、ためらいを感じながらも(小心者です)戸棚の一番下の戸板の部分を蹴とばしてしまいました。
それでスッキリしたかと言えば、まったく逆でした。なんとなく後味が悪い気がしたのを覚えています。カルマを作ってしまったことに気がついていませんでした。
そしてそれは帰り道に起きてしまいました。
駅のそばの道路の端に、皆と話をしながら電車を待っていた時の事です。板を這わせた側溝に乗っていた私は、なぜか板を踏み外して側溝に足を落としてしまったのです。あの部室の戸板を蹴とばした足のほうです、しかも側溝はドブになっていました。
私は瞬間に「あーっ、罰があたったぁ😱」
と思いました。ズブズブになった足を見て私は途方に暮れてしまいました。おバカな私です。
それからというもの、私は二度と八つ当たりというものをしないと心に決めたのでした。人にも物にもです。すぐに気づきを得られた私はラッキーでした。
程度の差はありますが、カルマを作り続けることは転生を繰り返すことですね。
それに一刻も早く気がついて、カルマを昇華させることが大切なのではないかと思います。
日々、取りこぼしがないか自分と向き合っている私です💧