運に見放された人
今日は私の知り合いで、運に見放された人の話です。
その人は女性で、現在の年齢はもう50歳になる頃かと思います。
その女性は、高校はその地域でもそこそこ学力のある進学校を出ていますが、大学には進学せずに、地元の企業に就職しました。
当時は夢もあって建築士になりたかったそうです。しかし、何があったのか、2,3年ほどで、その会社を辞めてしまいました。
その後も何度か就職するのですが、すべて長続きしませんでした。
私から見れば、とても真面目な女性です。
いろいろな企業の面接を何度か受けますが、だんだんと落とされるようになり
たとえ就職できても、その企業が倒産することが2度、3度ということも…
そして今の企業がやっと自分を拾ってくれた、と言っていました。年齢が年齢なので、パートさんです。加えて、ずーっと独身で、結婚する気もないようです。
もうこれで私から見れば、運に見放された人です。本人も多少その自覚はあるようですが、意外に明るいのです。
「○○さん、お料理はするの?」と私が聞くと
「しませーん、買ったほうが作るよりも安あがりだから。それに私、50年近く生きてるけど、お料理をしたのは、3,4回しかないんです」
もうびっくりです。
パートさんだから、収入はやはりギリギリです。千円、二千円が足りるか足りないかで死活問題です。何を食べて生きているんだろうと、つい想像してしまいます。
「今からでも結婚を考えたら?」と勧めてはみるものの、頑なに首を横に振ります。
とりつく島がありません。本人はゴーイングマイウェイです。
彼女は運に見放された人ではなく、自分から運を手放しているのかもしれません
(結婚に限らず)
自分の人生は、自分の責任で、自分で選んで生きている(自由な環境の下であること)
ですね。
現在の緊急事態宣言の中、彼女はちゃんと生活できているのか、心配です。