人の好き嫌い
私が去年まで勤めていた会社にいた時の話です。
同僚に二人の女性がいました。
一人をAさん、もう一人をBさんとします。
二人はお互いをこころよく思っていませんでした。
AさんはBさんのことを声がキンキンとうるさくて耳障りだし、やること全てが出しゃばりすぎだといいます。
BさんはAさんに限らずなんですが、周囲にいる人のことをあまりよくは思っていませんでした。中でもAさんが物事を取り仕切るタイプなので面白くないようです。
私から見れば、二人とも仕事には真面目に取り組んでいるので、さほど気にはなっていませんでした。むしろ愛すべき存在だと思っていました。
しかし双方ともに表立っては感情を出さずにいますが、陰では
「Bさんってなんであんなに、やることなすこと度が過ぎるん?いいとこばっかり見せようとしとるやん。それにあの声なんとかならん?」
「Aさんってなんで勝手にあんなことするんかな、ダメやと思わん?」
とそれぞれに不満をもらして行きます。
私はそうも思っていなかったので「そう?」と答えます。すると同調しないものですから、二人とも私に歯がゆくなり、腹をたてます。そしてまた誰かに不満をもらします。
常に不満の悪循環をさせています。
これはストレスを抱えて日常を過ごしているからだと思いますが、自分のことは横に置き、なぜ人は人を悪く見てしまうのか。それは
自我というめがねで見ているからだと思います。
自我というめがねで見るということは、素直な心で見ることができないと言うことですね(自我は誰の心にもあります)
自我を取り除くと、そこには物事を純粋に見る、目や心が残りますから、ありのままを受け入れることができます。良いも悪いもなくそのままをただ感じるだけです。
そうすると人の好き嫌いが生じずに、人間関係が上手く築けていかれるのではないかと思います。
自我を取り除くって難しいように思えますが、コツとしては
自分が、とか自分は、とか自分にというような「自我=エゴ」をどこかに預けてしまう気持ちで、日常に臨む姿勢といえば分かりやすいでしょうか。我慢をするのではないのです。
自我が取り除かれれば、人間関係で悩んでいる人は、人付き合いも楽になり人生は劇的に変わります。
言い忘れましたが、最大のポイントは
「愛」
です。「愛」をいつも心にしのばせておくことが大切かと思います。
きょうも読んでいただきありがとうございました。